特定の人にはあたりまえ体操。
リムブレーキ装備の我が家のDahonちゃんですがとうとうリムが割れました。
リアホイールを交換しようと試みるも、どうにもならず自作となった顛末記です。
●走行距離約9500kmにてリアホイールのリムが摩耗により割れる
記録されてるだけでも9500km、使用7年目にしてとうとうリアホイールのつなぎ目の部分にクラックが入ってしまった…
— makoro_activity.log (@makoro_br9) 2022年4月17日
これは流石に素人には直せん(アルミ溶接が必要?)ので、交換用ホイールを探さないと…
どこで買えばええんや(無知 pic.twitter.com/nVbFl3A1nB
リアタイヤから異音がするので、またスポークが飛んだか?と思ってその場でチェックするも、特段スポークには異常なし。
はて、何かを叩いてる音がするがなんだろう、と思って家に帰ってから更に調べてみると、なんとリムの接合部の一部が割れて浮き上がっている状態。
この浮き上がっている箇所が回転するごとにブレーキシューと接触し、異音が発生していました。
●リムブレーキというものはリム側も摩耗する。
知っている人にはあたりまえ体操、ブレーキの構造を知っているならよく考えたらわかることですが、リムブレーキはブレーキシューだけではなくリム側もすり減ります。
特に雨(リム面が濡れている時)のブレーキングですり減るそうです。
確かにゲリラ豪雨に遭遇してずぶ濡れになって走っている際、ブレーキかけるとシャリシャリと音はしていました、あれが猛烈にリムをすり減らせていたのですね。
ネットの海に潜ると、シティサイクルで3-4万キロ、ロードで2万キロ等いろいろ出てきますが、ミニベロの場合
タイヤが小さい=同じ距離で制動するためにはタイヤが多く回転する
ということでもあります。
https://www.cateye.com/files/manual_dl/1/129/Tire_size_chart_JP_151023.pdf
ETRTO35-406の周長が1440mm、25-622(700x25C)の周長が2105mm、単純計算で同じ距離を走る(同じ制動距離なら)約1.5倍タイヤが回転するわけなので、リムの同じ場所にブレーキシューが当たる量も約1.5倍多くなります。
極端に単純化して考えると、制動距離が2105mmだった場合、700-25cなら1回転するだけで止まれますが、35-406であれば1.5回転必要になり、ホイールの約半分でブレーキシューが2回通過することになります。
うん、まぁ、磨耗が早いのは納得です。
ここにスポーツ系+makoroさん由来の
・タイヤが細く、高圧の空気を入れることになるためそもそもリムの側圧が強い
・過体重による高荷重
とまぁ、条件的にはかなりひどい状況のため、詳細を調べていくと、まぁ短命でも納得せざるをえないという状況になりました。
●交換用ホイールを自転車店経由で注文しようとするも、適合せず。
さて、どうするか。
このままホイールがだめになったからという理由だけで廃車になんてとてもできないのと、割と日常の運動に活用しているため、ホイール交換をすることにします。
まずは純正で交換品がないか調べるため、自分の自転車のスペックを調べると、まさかのOLDが135mmであることが判明。
(OLD=Over Locknut Dimension、ロックナット間寸法、フレームのホイールハブの内側同士の距離)
調べてみると
リムブレーキ採用のロード:OLD130mm
ディスクブレーキ採用のMTB:OLD135mm
クロスバイク:まちまち(リムブレーキなのに135mmの場合もある)
ミニベロ:まちまち(ミニベロは基本リムブレーキ、130/135以外に特殊サイズがある ブロンプトンは110mmとか)
たかが5mm、されど5mm。5mmの差はフレームの誤差としては大きすぎるので、基本うちの子には135mmのOLDを持つホイールしか入らない、ということになります。
OLDがわかったところでこの子を購入した某なんとかロードさんに相談、OLD135mmであることを伝え、代理店にホイール在庫を確認してもらうことに。
その後、お店経由で代理店から在庫ありと回答をもらったものの、実際に取り寄せてもらうとOLD130mmでした。流石に入らないホイールはいらないですねと笑い合いながらお店との電話を切り、頭を抱えることに。
●そして自作の道へ
現在市場にあるスポーツタイプのETRTO406のホイールは、ほぼほぼOLD130mmのようで、完成したホイール(いわゆる”完組”と呼ばれるタイプのホイール)は使用できません。
我が家のDahonちゃんには
・MTBで利用されるOLD135mmのリアハブ(10速カセット対応ハブ)
・ETRTO406のリムブレーキ仕様のリム
の組み合わせを持ったホイールが必要です。
そして市場にこの構成の完組ホイールがない以上、取れる選択肢は限られます。
・自転車屋に作成を依頼する(手組みホイール作成依頼は相場が3-5万程度?)
・自分でパーツを揃えて作る(手組みホイール自作というトンデモなく深い沼)
ちょうど振れ取り台とスポークテンションメーターは所有していますねぇ・・・
振れ取り台はセットで買ったのでセンターゲージとニップルレンチもあります。
・・・さて、パーツを調達しますか。
ということで、ホイール自作というものにチャレンジしてみます。
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